間ヒロのズボラ連載

全てを無に帰すアイコンのもと、ズボラ連載という一言矛盾を実行していきます 

新成人、酒を飲む

今日のお昼は、昨日母が焼いてくれた桃のパイの、最後のひと切れを食べた。会社、学校に行った姉や妹には申し訳ないが、私の誕生日祝いのパイなので文句は言われないだろう。生クリームからバターの香りがする。生クリームとバターが、本来ひとつであったことを実感する。

 

昨日は初めて、家で公然とお酒を飲んだ。5人分あるのになぜか私しか使っていない六角形のコップに、日本酒をついでもらった。嗅いでみると、酒の臭さをもろに食らうことになったが、さて、ぐびといく。途端、不味い!不味いし、苦い。飲む前は「これだけ?」と確認したが、ひと口で辟易してしまった。父が姉に「お前もいるか?」と聞いたので、「私のをあげるよ」と差し出してどさくさに紛れて残りを飲んでもらった。たったのひと口だったが、食道が熱い。それを伝えると、「あんたも飲めないねえ」と母がのんびり言った。妹は相変わらず「私は飲めると思うよ」と己の話をしていた。彼女はそういう人なのだ。